ニュース

【結果発表】世界を変える!ビジネスアイデア個別審査

Report 2020年3月16日

応募件数13件のうち、一次審査を通過した8件のアイデアの最終個別審査が行われました。

開催状況

日時:令和2年3月6日(金)13:30~17:00
会場:札幌市男女共同参画センター(L・PLAZA中研修室)
(札幌市北区北8条西3丁目)

発表者

  1. 株式会社FM-MYS 代表取締役社長兼CEO 工藤 崇
    「相続・贈与プラットフォーム レタプラ」
  2. 合同会社Gugenka 最高経営責任者兼エンジニア 丸山和良
    「LPWAを利用した見守りサービス「健康長寿の見守り神」」
  3. 苫⼩牧工業高等専⾨学校(TNCT) 手塚健太、三浦崇雅
    「ワイヤレスIoTを活用したスポーツ競技(アーチェリー)を円滑に運営するためのソリューションサービス」
  4. 北海道科学大学 嶋田智弥
    「ロボット競技ゲームのための工作キット開発」
  5. 北大起業部(北海道大学医学部5年)大野修吾郎
    「Healthy Score」
  6. Have a pint- change the world-(北海道大学工学部4年)高井翔平
    「気軽に社会貢献できる新たなクラフトビール -Coffee Flour Beer-」
  7. Scan Eat プロジェクト(北海道大学医学部5年)村上武志
    「Scan Eat プロジェクト~1枚のQRコードで300万人の北海道のインバウンド観光客に食の安心と喜びを届ける~」
  8. 株式会社SpinLife(北海道大学医学部3年)中村恒星
    「大切な人へ、食べる喜びと栄養を贈る完全栄養チョコレート」
最優秀賞(北海道知事賞)

株式会社SpinLife(北海道大学医学部3年)中村 恒星
「大切な人へ、食べる喜びと栄養を贈る完全栄養チョコレート」

中村さんは、札幌で表皮水疱症という皮膚難病の患者さんたちと患者会の中で1年以上をともに活動し、その中で、栄養の摂取が難しいために栄養不足になってしまうこと、それが小児の患者の場合、低身長低体重に陥ることが臨床の現場で大きな問題となっていることに直面し、摂食嚥下障害を有する患者さん、高齢者、がんの治療による口腔内傷害を有する患者さん、パーキンソン病やALSなどの運動機能障害を有する患者さんに栄養を摂取していただくための世界初の完全栄養チョコレート(andew~アンジュ~)を開発。将来的には、一人当たりの年間チョコレート消費量が多いドイツ・スイスなど海外展開も視野に入れているとのこと。更には、日本に比べてヴィーガンが多いことにも着目しており、チョコレートで全栄養素を摂取できる本製品に期待が高まります。
この春、渋谷パルコ1F「COMINGSOON」で4/9〜4/15まで単独ポップアップを開催するとのこと。是非、ネーミング、ブランディング、キャッチコピー、パッケージのすべてにこだわり抜いた製品を皆さんもご覧ください。

優秀賞

Scan Eat プロジェクト(北海道大学医学部5年)村上 武志
「Scan Eat プロジェクト~1枚のQRコードで300万人の北海道のインバウンド観光客に食の安心と喜びを届ける~」

CEOを務める村上さんとCTOを務める上原さんは、それぞれの留学経験に加え多くの国籍の学生が所属する北海道大学で過ごしています。大学内のサークル活動や課外活動の中で、在留外国人が抱える、ムスリムやベジタリアン、アレルギーなどの理由から食に制限がある人々の苦労を痛感したことが「Scan Eat 」のきっかけだったと村上さんは話します。「Scan Eat 」はたった1枚のQRコードを読み込むことで、アプリを通じて、外国人利用者は飲食店に食べられない食材・調味料を表示させ伝えることができ、またそれに対応可能な飲食店を検索・表示させることができるというもの。簡単かつ言語の問題も解消され、店側もハラル、ベジタリアン、ヴィーガンを身近な問題として認識できるのではと期待します。今後さらに留学生が増加傾向にある状況やオリンピックへの対応を考えると、とても重要なツールだと思いました。

奨励賞

北大起業部(北海道大学医学部5年)大野 修吾郎
「Healthy Score」

大野さんは、一年間留学していたボストンの病院の臨床現場をみた際に携 帯やウェアラブルで自己の健康を自発的に管理している人に会いました。帰国後、北海道大学病院の実習で移植手術を受けた患者と関わった際、移植された臓器は他人由来なので、生涯にわたり免疫抑制剤を服用しつづけ なければならないのですが、生命を維持する薬を飲み忘れることや自己中断する人があまりにも多いことに衝撃を受けたことが、この事業のきっかけだったようです。アプリを用いて使用者の健康具合をスコア化し、服薬、体調管理を行うというこの事業は、⻑時間の移植手術をした医師・看護師、受けた患者の頑張りを無駄にしない、 患者が生涯にわたりより良い状態になって欲しいという願いが込められた事業です。

奨励賞

Have a pint- change the world-(北海道大学工学部4年)高井 翔平
「気軽に社会貢献できる新たなクラフトビール -Coffee Flour Bee-」

一年間休学をして英語もろくに話せない中、ヨーロッパ15カ国を旅した高井さんは、ビールを通じて数え切れないほどのいい出会いをし、人と人の繋がりで心が温まる、そんな幸せな旅を終え帰国。すると自身の周りではビールはネガティブイメージだった。どうすればポジティブな意味づけができるのか?と思ったことがきっかけだったようです。この事業は、コーヒーチェリー(実の部分)を加工し「コーヒーフラワー」(小麦粉状)をタイのコーヒー農園から輸入し、札幌のブルワリーで作るというものです。あえてコーヒー生産地周辺で作るのではなく、先進国である日本で作ることで高い付加価値をつけることができ、それにより途上国の問題を先進国が協力して解決するハートフルな仕組みになると考えます。自らがビールを飲むことで誰かを応援できる「ポジティブなビール」を作って、誰でもラフに社会貢献ができるよう、ビールを通じて世界中の消費者・販売者・生産者が繋がる、そんなハートフルな世の中を目指した事業です。

事務局から

2017年度から実施しています「ビジネスアイデアコンテスト」。第3回目となる今年度は、新型コロナウイルス感染症の道内感染状況を踏まえ、オーディエンスを入れない個別審査という形で行いました。
次年度も引き続き実施いたします。詳細については、決まり次第随時このHPでご案内していきますのでお楽しみにお待ちください。
また、道内の新型コロナウイルス感染症の感染速度はなかなか和らぎません。感染予防への対応にも疲れを感じる頃ではありますが、引き続き体調管理に注意しながら乗り越えましょう。

お問い合わせ

北大リサーチ&ビジネスパーク推進協議会事務局
〒001-0021 札幌市北区北21条西12丁目 コラボほっかいどう
公益財団法人北海道科学技術総合振興センター 産学連携支援部
Tel: 011-708-6536
Email: sangaku@noastec.jp
(担当: 中川・小野)