【結果発表】世界を変える!ビジネスアイデアコンテスト
応募件数13件のうち、最終審査会では1次審査を通過した9件のアイデアが発表され、厳正な審査が行われました。
開催状況
日時:平成31年3月8日(金)13:00~17:45
会場:北海道大学遠友学舎(札幌市北区北18条西7丁目)
発表者:
①北大起業部(北海道大学工学部4年)小松 航樹
「RE:Designer’s lab」
②北海学園大学企画ラボ
「Actlog」
③チームHI
「北海道へのインバウンド顧客獲得/リピート率向上に向けたパーソナルアドバイザーマッチングサービス」
④天使大学3年 齊藤 紗輝
「-Worcook-ワークック」
⑤北大起業部(北海道大学医学部5年)濱津 辰吉
「オンライン妊婦健診」
⑦北大起業部(北海道大学工学部3年)高井 翔平
「シニアタウン」
⑧株式会社ミルウス 代表取締役 南 重信
「健康に関する情報を一括管理・資産化するmiParu(ミパル)カード」
⑨株式会社北海光電子 代表取締役 武藤 正雄
「ナノ触媒を用いた新水素エネルギーの開発」
最優秀賞(北海道知事賞)
株式会社ミルウス 代表取締役 南 重信
「健康に関する情報を一括管理・資産化するmiParu(ミパル)カード」
自治体財源による健康支援やポイントは、一部住民に限定されるなど、壁に直面しています。支援の持続性を考えたとき、住民の持っている健康データを民間で活用する案にたどりつきました。自身の医療・健康・データをセキュリティの高いミパルカードに暗号化して保存します。もちろん住民の皆様に丁寧に個人情報提供の説明を行い、希望する方々にカードを提供し、健康データを取得していただき、住民主導で、そのデータを必要とする企業に提供し、データを活用する企業から健康ポイントの原資を得るというものです。ループが上手く回れば、自治体の健康活動を持続可能にするだけでなく新たなデータ産業を創出することも見込まれます。利用者にとっては、健康アルバムを作るようなイメージであり、将来的には出産時のお祝いなどに贈り物として利用頂ければと南社長はおっしゃっていました。
優秀賞
北大起業部(北海道大学医学部5年)濱津 辰吉
「オンライン妊婦健診」
現在、地方の医師不足が深刻化し、地方で働く医師の負担が増えています。濱津さんは、医学部で産科を実習した際、エコー検査が必須ではなかったこと、また妊婦健診は自由診療であることから妊婦健診であれば保険制度に縛られずサービス展開でき、地域医療に携わる医師と地方の患者をどちらも救うことができると考えています。「オンライン妊婦検診」とは、「妊婦健診を遠隔で行う」サービスです。都市以外で妊娠生活を送ると2週間に1回程度の健診は移動を含めた負担となりますが、遠隔で行えることにより大きな負担軽減となります。また、遠隔医療によって、例えば育休中の産科医が働けるようになるなど医師の働き方を改善することもこのビジネスアイデアの大きな特徴です。
奨励賞
天使大学3年 齊藤 紗輝
「-Worcook-ワークック」
齊藤さんは、高校時代に食品添加物に興味をもったことをきっかけに、日本における食の現状に様々な違和感をおぼえ、オーガニックの生産者や飲食店などへの取材を行い、大学1年生から、若い世代に食の大切さを伝える学生団体を立ち上げ活動しています。「次世代にホンモノをつなぎ、地球をよりよくする」という夢のために活動する中で、「おいしい」とは何を食べるのかではなく、誰と食べるのかということであるという自身の考えから、食を通じた企業研修は、コミュニケーションやチームビルディングとして活用できるとのことから、このアイデアが生まれました。「-Worcook-ワークック」は、料理をとおして「チームビルディング」「ビジネススキル」「健康」を高める企業向けの研修サービスで、調理をする中で組織としてのチームビルディングを高めることができ、調理後は、一つのものを作り上げる達成感を味わうことのほか、改善点を話し合うことで、仕事でも生かせる能力を培うことができるという新たな研修サービスです。
奨励賞
北大起業部(北海道大学工学部3年)高井 翔平
「シニアタウン」
介護という無賃労働を続けることで仕事にブランクができ、社会復帰が困難になり、自分には社会的価値がないのではないかと自己肯定感が日に日に低下する。このような状況を改善するシステムが「シニアタウン」です。介護に携わる方々は、自分のスキルや経験を生かして収入を得ることができれば、自己肯定感の低下も防ぐことができます。2060年に2.5人に1人が高齢者になると言われるほど超高齢化社会をたどる日本では、それに伴い、介護関連製品市場も大きくなることが見込まれます。機能性が高く“可愛い”という日本のものづくりの文化を、介護という共通するテーマを持つ販売者と購入者が活用し、介護という21世紀の大きな課題を解決する一助となる、あたたかみのあるECサイトを設計するビジネスアイデアです。
事務局から
2017年度から実施しています「ビジネスアイデアコンテスト」。第2回目となる今年度は、個人だけではなくチームでの参加もあり、更に応募件数が増えました。次年度も引き続き実施いたします。詳細については、決まり次第随時このHPでご案内していきますのでお楽しみに!
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(担当:中川・小野)