北大リサーチ&ビジネスパーク構想について
北大リサーチ&ビジネスパーク構想とは、研究機関等の集積が進む「北海道大学北キャンパス」と道有地を含む周辺エリアに良好な研究環境とビジネス環境が整備されたリサーチ&ビジネスパークを建設し、先端的な研究開発の促進や、大学等が持つ知的財産を活用した新技術・新製品の開発、スタートアップ・新産業の創出によって、北海道経済・産業の活性化とともにわが国の発展に貢献していこうとする取組です。
北大リサーチ&ビジネスパーク推進協議会
北大リサーチ&ビジネスパーク(R&BP)とは、人口約200万の札幌市の中心部に位置する北大北キャンパス周辺エリアにおいて、Face to Face の交流による産学官連携で研究開発から事業化までの取組を一貫して支援する《場》です。
「北大リサーチ&ビジネスパーク」の実現を目指して、北海道内の産学官の11機関で構成される「北大リサーチ&ビジネスパーク推進協議会」が中心となって、具体的な取り組みを進めています。
北大北キャンパスに集積している機関等
低温科学研究所
寒冷圏の自然科学と低温条件下での諸科学現象の研究を目的とする研究所。文部科学省が認定する共同利用・共同研究拠点としてその存在を広く内外に認められると共に、気候変動システムにおける寒冷圏の役割の解明に対する社会の期待も大きい。
化学反応創成研究拠点
計算科学、情報科学、実験科学を融合し、新しい化学反応の深い理解と効率的な開発を目指す。2021年、ベンジャミン・リスト特任教授がノーベル化学賞を受賞。
創成研究機構
先駆的・融合的学問領域の創成、研究成果の社会還元などを目的に設立。前身の創成科学共同研究機構が進めてきた大型の競争的資金によるプロジェクト研究の実施と研究成果の実用化・事業化に向けた活動に加え、学内の附置研究所・研究センターの効率的な運用を目指すために、これら研究を主たる目的とするセンター等を構成組織として活動を推進している。
触媒科学研究所
触媒に関する国内唯一の共同利用・共同研究拠点として、触媒化学に関する研究・教育を行なっている。国立大学の教員、この分野の研究に従事する研究者の活動を支えるとともに、世界に向けて日本の触媒の研究成果を発信する活動や触媒ネットワークの世界的拠点となっている。また、産業界と大学との橋渡しをする実用化基盤技術の開発も行っている。
電子科学研究所
「光」、「分子・物質」、「生命」、「数理」の4つの分野に重点を置いた新しい学問領域の開拓と、エネルギー・環境問題に貢献するグリーンナノテクノロジー、および、生命科学の発展に寄与する光イメージング技術の高度化を目指している。
人獣共通感染症国際共同研究所
人獣共通感染症の克服に向けた研究・教育を推進する。人獣共通感染症に関する研究、
予防・診断・治療法の開発と実用化、情報と技術の社会普及、人獣共通感染症対策専門家の養成を推進。平成22年より、共同利用・共同研究拠点。平成23年より、WHO指定人獣共通感染症対策研究協力センター。
大学院先端生命科学研究院附属次世代物質生命科学研究センター
大学院先端生命科学研究院の中核的附属施設として、比較的出口に近い課題に焦点をあて長期的かつ、特色ある先端研究ならびに戦略的研究・企画組織化を推進すると同時に、研究成果の積極的な発信により、大学院先端生命科学研究院における生命科学研究の飛躍的向上を目指している。
北海道大学の研究成果の社会実装に向けた産学協働と、地域課題の解決に向けた地域協働を推進。社会・地域創発本部は、新しい価値を創造する場と輪の構築を行う。
フード&メディカルイノベーション国際拠点
札幌農学校時代から続いてきた「食」に関わる研究、医療分野の先進的な研究の融合を図りつつ、「“アンダーワンルーフ(ひとつ屋根の下)”をかたちでつどう」、をコンセプトとした産学官と市民が多様なかたちで集う未来社会の創造拠点であるフード&メディカルイノベーション(FMI)国際拠点を設立し、「家庭を核とした食・医融合によるゆるぎない健康生活の実現」を目指している。
生物機能分子研究開発プラットフォーム推進センター
疾患を持つマウスなどの実験動物での新薬の効果や副作用を研究し安全な薬の開発に結びつけること、スピン偏極走査電子顕微鏡の研究開発、観察対象物の損傷を抑えることができる電子回折顕微鏡の研究が行われている。
企業が大学等の研究成果を活用するために、北海道大学北キャンパスの敷地内に設置された産学官共同利用研究施設。科学技術・産業技術を振興し、研究開発から実用化・事業化まで一貫した支援活動を行う。
道民の保健・衛生の向上のため、昭和24年に設立され、公衆衛生に関する科学的、技術的中核機関として、試験検査、調査研究、研修指導および公衆衛生情報の収集・解析・提供などを行っている。健康危機管理の一環として、感染症、食中毒、医薬品、飲料水、食品および人の健康に害を与えるすべての問題に対して、広く対応している。
北大ビジネス・スプリング
大学等との連携により新規事業の創出・育成を目的とした、中小企業基盤整備機構が運営するウエットラボ仕様の公的賃貸施設。インキュベーション・マネージャーが常駐し入居者の様々な課題の解決に対応、事業化の実現に向け全力でサポートしている。