R&BP構想実現に向けた取り組み
「北大リサーチ&ビジネスパーク構想」は、平成11年12月に北海道経済連合会の「北海道新生ビジョン」の中で提言され、関係機関による検討と合意の下、平成15年3月に協議会が設立されたことで、その実現に向け大きく踏み出しました。
平成15年度から17年度までを「第1(ネットワーク)ステージ」、平成18年度から22年度までを「第2(インフラ)ステージ」、平成23年度からは「第3(ワーキング)ステージ」とし、施設等のハード、制度や仕組み等のソフトのほか、研究成果の地域展開など、機能の強化と事業化に取り組んでいます。
北大リサーチ&ビジネスパーク推進構想に係る経緯
地域連携協定について
平成16年7月に「北大リサーチ&ビジネスパーク推進協議会」の構成機関である北海道大学、北海道、札幌市、北海道経済連合会、北海道経済産業局の5者は、各機関の連携をさらに強化しながら、それぞれが有する機能を効果的に発揮することにより、北大リサーチ&ビジネスパーク構想の推進や科学技術の振興を通じ北海道経済の一層の活性化を図ることを目的として「地域連携協定」を締結しています。
各ステージについて
第4ステージ
基盤・機能を活用したオープンイノベーションステージ
令和3年度~
目指す姿
産学連携による「知の創造」と「知の活用」で研究開発から事業化までの一貫したシステムを構築
推進すべき戦略的研究開発分野
- 先端技術導入による農林水産業・ものづくり産業の生産性向上
- 超少子高齢化に対応して誰もが健康で子育てや社会参加ができる共生のまちづくり
- 資源循環や脱炭素化による持続可能な経済社会づくり
(サーキュラーエコノミーの実現、北極域研究の推進など) - 宇宙関連産業など成長が見込まれる新産業の創出
主な活動
- 産学連携プロジェクトの創出・推進
- 産学連携のマッチング・スタートアップ企業の創出・支援
- 事業拠点・研究拠点の立地促進・情報発信
- 支援ネットワークの強化・拡大
第3ステージ
ワーキングステージ
平成23年度~令和2年度
推進事業計画第3ステージ第3章
※平成29年度から平成32年度
目指す姿
「第1ステージ」と「第2ステージ」で整備された基盤・機能を活用する実践段階
推進すべき戦略的研究開発分野
- 健康科学・医療融合拠点の形成に向けたヘルスイノベーション・エコシステムの構築〔食・健康・医療分野〕
- 将来を見据えた北海道の独自性や優位性のある分野や成長分野への展開
(a) 北極域研究の推進とその活用〔環境・物流分野〕
(b) 航空宇宙実験拠点の形成及び航空宇宙産業の育成〔情報・ものづくり分野〕
(c) IoT・ビッグデータ、人工知能などの最先端技術を生かした社会課題の解決等〔情報・全産業分野〕
主な活動
- 研究開発プロジェクトの推進及び研究開発機能のさらなる充実
- 研究成果の事業化・社会実装
- 事業拠点・研究拠点の立地促進
- 産学官協働の推進
第2ステージ
インフラステージ
平成18年度~22年度
目指す姿
基盤機能の活用・拡充~事業化ステージの実現
当面の戦略的研究開発分野
「ライフサイエンス分野」
主な活動
- 大型プロジェクトの構築に向けた研究シーズ発掘等「研究開発の促進」のための活動展開
- 「企業研究施設や各種研究機関の誘致」に向けた取組み
- シーズ発表会、知財セミナー、シーズとニーズのマッチング等「研究成果および知的財産の民間移転」に向けた活動展開
- 中小機構インキュベーション施設の入居企業サポート等「大学発ベンチャー等起業の促進」に向けた活動展開
- 交流会・イベント・発表会等「産学官連携促進システムの確立」に向けたフェイス・トゥ・フェイスの交流促進
- 広報・PR活動の推進(構想全体PR、研究シーズの情報発信、事業化PR) 他
第1ステージ
ネットワークステージ
(平成15年度~17年度)
目指す姿
基盤機能の整備(ネットワークの形成)
取組み
技術経営講座の開設やインキュベーションモデル事業、R&BPサテライト・ステージの運営等のモデル事業および参画各機関の実施事業によって、構想からより実践的な段階へシフト